女性の増毛と稙毛の違い★薄毛対策に効果的なのはどちら?

男性とは違う!?女性の増毛・稙毛の基礎知識
増毛や稙毛といった専門的な薄毛治療は、男性がするものというイメージを抱いている人は少なくないと思います。
それが今では、薄毛に悩む女性が増えてきている事を背景に、女性にとっても身近な薄毛対策法になりつつあります。
と言っても、まだまだ女性の増毛や稙毛についての情報は少ないと思いませんか。
「増毛と稙毛って何が違うの?」
「男性の稙毛と女性の稙毛って同じなの?」
「治療にはいくら位の費用がかかるの?」
etc、知らないコトだらけですよね。
そこで今回のフレグロウでは、女性の増毛と稙毛について調べてみました!
すると男性とはまた違う、女性の薄毛特有のポイントや方法がある事が分かりました。
薄毛対策として有効だと言われる増毛と稙毛の違いはもちろん、その内容や費用なども一緒にご紹介します。
女性の増毛とは
増毛とは、薄毛が気になる部分に残っている自分の髪の毛に、人工毛髪を複数本結びつけて髪をボリュームアップする方法です。
簡単に言うと、まつ毛エクステの髪の毛バージョンといったイメージですね。
女性の薄毛は、男性の薄毛が生え際から進行していくのと違って、頭頂部全体が薄くなってボリュームが減ってきます。
特に分け目が薄くなっていく事で、薄毛を気にする女性が多いのはその為です。
毛髪量を見た目上で増やす増毛法は、自然なボリュームが出るので女性に人気の薄毛対策法のひとつです。
最近では「増毛エクステ」「ヘアーボリュームアップエクステ」「3Dエクステ」といった名称で、薄毛に悩む女性に人気の増毛法となっています。
こちらのサロンでは、「ヘアーボリュームアップエクステ」という名称で増毛を行っているようですね。
ネーミング通り、写真でも頭頂部の薄毛部分がふんわりボリュームアップしているのが良く分かります。
300本で通常価格が12,000円との事なので、1本40円の計算ですね。
増毛のメリット
*稙毛と比べると低コストで済む
*頭皮に傷を入れなくても済む
*増毛前のヘアチェックは無料のサロンがほとんど
増毛のデメリット
*メンテに伴うコストが掛る
*毛根の負担が抜け毛を招く事も
増毛の場合は、元々の自分の髪の毛が伸びてくると、エクステを結びつけた部分が頭皮から浮いてきます。
その為、月に1回程度の定期的なメンテナンスを行う必要があります。
更に、エクステを結びつける事が毛根に負担となり、抜け毛の原因になってしまう場合もあります。
よって、事前に自分の頭皮や髪のコンディションをしっかり診てもらい、増毛エクステに耐えられるかどうかを確認した上で行う事が肝要です。
こちらは、薄毛が気になるつむじ部分に「3D増毛」を施術している所を撮影した動画です。
女性の増毛費用はいくら位かかるの?
増毛エクステの費用はサロンによって異なりますが、 1本約40円~60円が平均的な値段のようです。
女性の薄毛で気になる頭頂部や分け目のボリュームアップとしては、400本で約16,000円~24,000円程度をみておくと良いでしょう。
美容室の場合は、カットやパーマ、カラー等と合わせてお得になる料金設定をしている所もあるので、色々と調べてみると良いですよ。
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女性の稙毛とは
稙毛とは、頭皮に直接、自毛や人工毛髪を移植して毛髪量を増やす方法です。
元々怪我などで髪の毛を失った人の頭皮に行われてきた治療法で、薄毛が進行して部分的に頭皮に髪が無い状態の人にオススメです。
稙毛された髪の毛は徐々に頭皮に定着し、通常のヘアサイクルと同様に発毛・脱毛を繰り返します。
但し、メスや麻酔を使った外科手術が必要となる為、それなりのリスクが生じる可能性はゼロではありません。
また、美容整形等と同じで保険適用外になる為、手術料はある程度高額になる事は避けられません。
とは言っても、稙毛手術は日々進歩していて、安全性はもちろん術前述後のカウンセリングやアフターフォローも万全です。
必要以上に身構える必要はありませんよ。
こちらは採取したばかりの稙毛用のドナー(毛根細胞)です。
トリミングして、薄毛の部分に稙毛する様子を短時間ですが動画で見る事ができます。
稙毛のメリット
*半永久的に髪が生えてくる為、薄毛のストレスから解放される
*施術後のメンテナンスは不要
*稙毛前後のヘアチェックやアフターフォローは万全なクリニックが多い
最近は、人工毛では無く自毛を移植する「自毛稙毛」と呼ばれる植毛法が一般的です。
その最大の理由は、拒否反応も防げる事と髪の毛が定着すればその後は抜けることなく生え続ける可能性が高いからです。
稙毛のデメリット
*初期費用が高額
*定着する迄半年~1年を要する
*女性の稙毛は高い技術が必要
女性の稙毛において最も注意すべき点は、より高い技術力が求められるという事です。
女性の場合は男性の薄毛と異なり、広範囲に渡って髪が細くなる事で薄毛が目立つという特徴があります。
つまり、植毛する範囲は狭くても、元々生えている毛根を傷つけないように細心の注意を払って移植する必要があるからです。
その代表的な例「びまん性脱毛症」について次より詳しく見て行きましょう。
女性の「びまん性脱毛症」は稙毛には不向き!?
女性に多い「びまん性脱毛症」に代表されるように、女性の場合は髪が細くなっていく事で髪の毛全体のボリュームが無くなり、全体的に薄くなる傾向があります。
その為、女性の稙毛は髪の毛がまだある程度生えいている部分に移植するケースが多くなります。
しかも、休止期に入っている髪の毛は稙毛を行っても抜けてしまう可能性が高くなるため、女性の稙毛には高い知識と技術力が求められます。
よって「びまん性脱毛症」を始めとした女性の薄毛対策として稙毛を考える際には、より慎重なクリニック選びが重要です。
★びまん性脱毛症とは?
女性に最も多い脱毛症で、生え際が後退する男性型脱毛症と違って、全体的に髪が細くなって頭頂部が透けるようになります。
更年期以降の女性に多く見られる症状で、髪が成長することを休んでしまう休止期毛の割合が多くなり、その結果抜け毛が増え、脱毛症へと進行します。
★休止期とは?
私達の髪の毛は、伸びては抜け落ち、また新しい毛が生えてくるという事を繰り返しています。
これをヘアサイクル(毛周期)と呼び、大きく次の3段階に分かれています。

この内の「休止期」とは、細胞分裂が停止して髪が伸びなくなる時期を指します。
この間、新しい成長期の髪に押し上げるような形で、古い髪の毛は抜けていきます。
そして休止期が終わると再び成長期に入り、ヘアサイクルが続いていきます。
女性の稙毛はショックロスの確立が高い?
稙毛手術後は、稙毛部分の毛が抜ける「ショックロス」という現象が起こります。
これは髪の毛の生え変わり、ヘアサイクルによって誰にでも起こるものなので心配は要りません。
但し、男性に比べて女性の方がショックロスを起こす確率が高いと言われています。
その原因については解明されていませんが、麻酔による影響や移植部分の炎症などが関係していると考えられています。
いずれにせよ、せっかく稙毛した部分の髪の毛が抜けたらショックですよね。
でも、決して全ての髪の毛が抜けるのでは無く、既存の髪の10~15%前後が抜け毛になる程度だと言われています。
ショックロスが起きるのは術後約3~4か月後ですが、あくまで一時的なものです。
個人差はありますが、半年~1年後には回復するものなので必要以上にストレスを抱えないことが大切です。
稙毛には2種類ある!
稙毛には、人工毛を使った「人工稙毛」と、自毛を使用する「自毛稙毛」の2種類があります。
人工稙毛とは
人工稙毛とは、髪の毛にポリエステルやナイロンの人工毛を用いて行う稙毛です。
体内に体外物質を取り込む為、頭皮が拒否反応を起こす可能性がある事から、現在ではあまり使われていません。
自毛稙毛とは
今の主流である自毛稙毛は、人工の毛ではなく自分の髪の毛を移植する方法です。
自分の髪の毛を用いる為、拒否反応などの副作用が非常に少ないのが最大のメリットです。
一度定着してしまうと、今まであった髪の毛と同じ様に伸びます。
だから、面倒なメンテナンスも不要です。
女性の稙毛の種類と方法
女性の稙毛手術の方法そのものは、基本的に男性と同じです。
ここではその種類と内容についてご紹介していきたいと思います。
自毛稙毛は大きく分けて次の4種類の方法があります。
②FUT法(毛包単位植毛)
③FUE法(くり抜きグラフト採取)
④SAFE SYSTEM法
この中でも、最近よく利用される稙毛法がFUT法とFUE法の2つです。
①ニードル法
ニードル法とは、「単一稙毛法」とも言われる、韓国で開発された稙毛法です。
②③の稙毛方法が毛穴の周囲の組織も含めて利用するのと違い、毛髪を1本ずつ使用します。
数種類のサイズが異なる専用ニードル(針)を用いて頭皮への穴あけと同時に稙毛を行います。
但し、1本ずつ移植する方法は広範囲になればなる程時間を要する為、最近ではあまり使われていないようです。
②FUT法(毛包単位植毛)
FUT法(毛包単位植毛)とは、「ストリップ法」とも呼ばれる稙毛法です。
薄毛に影響しない後頭部や則頭部からドナーとなる頭皮細胞を採取し、移植部にメスで切り込みを入れて移植します。
最新のマンティス(実体顕微鏡)を用いる毛包単位の植毛のため、人工的に植毛したとは思えない自然な仕上がりと高密度植毛が可能になりました。
③FUT法(くり抜きグラフト採取)
FUT法は、②のFUT法とは異なり、メスを使わない稙毛法です。
後頭部から、直径1ミリ前後の小さいパンチで穴を開けるように植毛用のドナーを採取し、移植部分にも小さな穴をあけてそこに頭皮細胞を移植します。
現在の植毛法の主流となっていて、独自の器具を使ってより頭皮に負担の無い稙毛方法を採用しているクリニックが目立ちます。
但しこのFUT法は、狭い範囲の植毛にはオススメですが、広範囲に植毛する場合はドナー摂取の為に丸刈りにする必要があります。
同時に、ドナー摂取にも時間がかかり、採取後の頭皮には1ミリ程度の白い米粒状の傷痕が多数残る為、丸刈りだと非常に目立つというデメリットがあります。
④SAFE SYSTEM法
SAFE SYSTEM法とは、FUEの改良法として新たに開発された植毛法です。
FUE法では、ドナーを摂取した後の頭皮に残る米粒状の傷痕が目立つ事が問題でしたが、これを極限まで抑えることに成功した植毛法なのだそう。
但し、SAFE法は高度な技術を必要とする為、現在ではまだ限られたクリニックでのみ採用されている植毛法ですが、今後の進歩が期待されています。
女性の稙毛費用はいくら位かかるの?

次に気になるのが、費用面ですよね。
植毛には一体どくれらいの費用がかかるのか、相場を調べてみました。
稙毛手術の費用の基本は、次のような計算式が一般的です。
★施術基本料金とは
手術前のカウンセリングや検査料など、手術を行うにあたって必要となる費用でクリニック毎に固定されています。
クリニックによって異なりますが、施術基本料金の相場は約25万円前後に設定しているところが多いようです。
★植毛費用とは
移植する髪の面積、つまり稙毛本数(またはグラフト数)によって変動します。
グラフト単価はクリニックや施術法にもよりますが、1株約2,000円~5,000円、施術基本料金と植毛費用を足すと平均100万~200万が相場のようです。
但し、稙毛する面積や密度によって変動する為、費用面に関しては十分な注意を払う必要があります。
また、女性の場合は男性のAGA(男性性脱毛症)と異なり、広い面積の稙毛を行うケースは稀なので、約100万位が平均価格と言われています。
但し、女性の植毛のデメリット部分でも触れた通り、女性の植毛の場合は費用よりも技術力が問われます。
女性の植毛手術の実績や植毛法、カウンセリングやアフターフォローなど信頼できるクリニックかどうか吟味する事が大切です。
★グラフト・株とは?
私達の髪の毛は、1本1本独立して生えているわけでは無く、ひとつの毛包から平均2.5本位の髪の毛が生えています。
グラフト・株とは、この毛包ひとつを1セットと捉え、1株、或いは1グラフトと呼びます。
増毛と稙毛はどっちが良いの?
増毛 | 植毛 | |
即効性 | あり | なし(半年~1年程度) |
メンテナンス | 月に1回程度 | なし |
頭皮へのリクス | 抜け毛を誘発可能性がある | 医療行為の為それなりのリクスがある |
コスト | ランニングコストがかかる | 初回の手術が高額になる |
実施場所 | 増毛サロン・美容室 | 美容外科・植毛クリニック |
気軽にチャンレンジできる増毛エクステですが、増毛が原因で薄毛が進行してしまっては本末転倒!
定期的なメンテナンスが必要な点も踏まえて、事前の頭皮コンディションをしっかりカウンセリングしてもらった上で判断する必要があるでしょう。
一方、稙毛は定着してしまうと、自分の元々あった髪と同じようにケアできて、メンテナンス要らずな点も大きな魅力ですね。
しかし、医療行為である点と高額である点を踏まえ、決断にはある程度の時間が必要だと思います。
こんな女性には増毛がオススメ
短期間で薄毛の悩みを解消したい女性
育毛剤やサプリメントは確かに手軽ですが、長期間継続しなければ効果が分かりません。
その点、増毛は自分の髪の毛に人工毛を結びつける為、即座に気になる薄毛を解消して髪のボリュームを増やす事が出来ます。
身体的&精神的リスクを避けたい女性
手術を要する稙毛は、身体的にも精神的にもリスクを伴います。
一方、手術ではなく人工毛を結びつける増毛であれば、そうした心配は不要です。
「怖い」「何かあったらどうしよう」等不安な女性には増毛がオススメです。
初期費用を抑えたい女性
増毛は1ヶ月に1回程度のメンテナンスが必要になります。
対して自毛稙毛はメンテナンスが要らない分、初期費用が高額です。
時間とランニングコストが掛っても良いから、初期費用を抑えたいという女性であれば増毛がオススメです。
こんな女性には稙毛がオススメ
薄毛を根本的に解決したい女性
もう絶対に薄毛で悩みたく無い!という女性には稙毛がオススメです。
自毛稙毛の定着率は90%超と言われている為、定着後は自分の髪がしっかり生えてきます。
長期的なメンテナンスが苦手な女性
定期的なメンテナンスが必要となる増毛や、長期間継続しないと効果が出にくいサプリメントや育毛剤。
正直そこまで継続できる自信が無いし、面倒という女性には自毛稙毛がオススメです。
基本的に一度で定着するので、その後のメンテナンスは不要だから手間がかかりません。
初期費用に投資できる女性
その後のメンテナンス費用が掛らない分、自毛稙毛は初期費用が高額になります。
それでも構わないから、時間とランニングコストを抑えたいという女性には自毛稙毛がオススメです。
無料カウンセリングを利用するのもオススメ

男性よりもオシャレに敏感な女性にとって、薄毛問題はより深刻です。
「増毛」「稙毛」は、確かに短期間で髪の量を確実に増やすことができます。
しかし、どちらにしてもかなりのコストがかかりますし、特に稙毛の場合は身体的なリスクも伴ってきます。
自分には増毛が良いのか稙毛が良いのか悩んでしまう。
稙毛したいけど、やっぱり手術や費用に不安がある…。
と迷う女性は多いと思います。
そんな時は、ひとりで悩むよりもまずは専門医に相談してみる事をオススメします。
多くのクリニックでは無料カウンセリングを行っていて、あなたの薄毛がどのように進行しているのか、その原因は何なのかを調べてくれます。
自分の頭皮のコンディションについて、正確且つ客観的に知る為にも、カウンセリングを受けてみるのもひとつの方法です。